2016-04

きらめく甲虫。オススメ本。

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気圧の関係だかなんだかわからないけれど、いつも春先になると調子を崩す。寒暖の差があったりするので身体の調子も崩すけれど、それよりも心の調子がガタガタに崩れてしまう。次々に咲く花を見たり、昆虫やカエルなんかを観察する楽しみもたくさんにあるのに、どこか心が抜け殻になってしまうように感じる。毎年のことなので「今年も幽体離脱(季節限定)が始まったか。春になったのね」というくらいのものだけれど。

季節限定幽体離脱で心が抜け殻になるのは、まあ良しとして、やっかいなことがひとつ。それは、アレコレとやるべきことはあるのに、集中力が続かない。わたしは集中力だけが取り柄ですと人に言えちゃうくらいに、そこそこ集中力の持続時間が長いのだけれど、幽体離脱中は見事なまでに集中できない。「今日はこれをしなくちゃな」と思いながらも、他のことが気になって何も手につかなくなる。具体的にいえば今年は何をするにもカタゾウムシのことが気になって集中できない。高所恐怖症のため飛行機にも乗れないし、経済力も笑ってしまうほど皆無なのに、生きているカタゾウムシに会いたくてフィリピンに行くという妄想までしてしまう。いや、日本にもいるのですよ。クロカタゾウムシというカタゾウムシが。(ちなみにクロカタゾウムシは八重山諸島在住)でもクロカタゾウムシは名前の通り黒い。もちろん黒が悪いわけではないし、自然の生み出す色はどれも本当に神秘的でうつくしいものなのだけれど、わたしのみたいオシャレで宝石のようなカタゾウムシたちはフィリピンで暮らしているのです。残念ながらわたしは近所のイオンに行くように気軽にフィリピンには行けないので、本を読んだりインターネットでカタゾウムシの画像をひたすら検索してカタゾウムシフォルダに保存をしたり。兎にも角にも、カタゾウムシが気になりすぎて他のことができない。

それなら、いっそのことカタゾウムシ愛を極めて、それを何か仕事にすれば良いんじゃないの?なんてことも一瞬頭をよぎったのだけれど、カタゾウムシに対する愛はあれどもそこまでの知識はまだまだない。でもカタゾウムシの生態に関しての知識はなくても、執着(ストーカー気質が故に)はたくさんにあるので、いつか何かに繋がるのかもしれない。徹底的にネガティヴな性分なのに、そんなところだけやたらとポジティヴだな。まあ、それだけ魅力のある生きものなのですよ。カタゾウムシは。

そんなわたしの中でのアイドル、カタゾウムシの写真がとてもキレイに掲載されている本が「きらめく甲虫」という本です。カタゾウムシ以外にも様々な甲虫が紹介されていて、とても素晴らしい本です。図鑑というよりも写真集ですね。この本を読んでいると、虫たちのオシャレ具合に驚きつつ、うっとりとしてしまう。色や柄がうつくしい子もいるし、身体の一部だけフサフサとした毛があるセクシーな子たちもいる。きっと多くの虫嫌いの人は虫たちのお腹のあたりのフォルムが苦手かと思うのだけれど、それがまたこちらの本にある写真を眺めていると、彼らは神様からの贈り物だと思えるほどのうつくしさだったりする。手足の先もピースのポーズをしているようで愛らしい。きらめく甲虫は、エディトリアルデザインとしてもステキな本ですので、ご興味のある方はどうぞ。

集中力が続かないって言いつつ、カタゾウムシのことを考える集中力はあるようです。ああ、生きたカタゾウムシに会いたい。

2016-04-09 | Posted in LikeNo Comments » 

 

竹泉の蔵に。

三月の終わりに、兵庫県朝来市にあります田治米合名会社さまに伺わせていただきました。田治米合名会社様は竹泉というお酒を造られている蔵元さんです。雨女としては天候が心配でしたが、薄暗い雲はあれど何とか雨は降らずでした。自宅の最寄駅からのんびりと電車に揺られること三時間、梁瀬駅に到着です。高校を卒業する頃まで山陰で暮らしていたので看板の「わだやま」の文字がなんだか懐かしい。
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梁瀬駅からボチボチと歩くこと10分ほどで田治米合名会社さまに到着です。まずは立派な佇まいに驚きました。と、同時に「素晴らしいな…」という言葉しか出てこなかった自分のボキャブラリーのなさにも驚いた。こちらの写真にはないのだけれど、隣にはとても美しい日本家屋のお屋敷があります。庭園も案内していただいたのですが、木々の手入れもきちんとされていて美しかったです。苔好きとしては石垣の苔にドキドキした。

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残念ながら、訪問時は仕込みをされていない時期でしたが、ずっと昔にお醤油を造っていた頃の醤油蔵の中も特別に案内していただけました。醤油蔵は立派な梁や土壁があり素晴らしかった。そして静寂さの中に人々の息吹を感じる不思議な空間でした。

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醤油蔵の手前には現在お酒を造っている建物があります。こちらもとても大きい。そういえば、歩いている途中で蕗の薹をみつけて「春だなあ」と思ったり。


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まずはお酒の神様を祀ってあります神棚にご挨拶をすませ、お酒を造る工程を説明していただきました。素人のわたしにも、とてもわかりやすく教えてくださいました。

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田治米社長(後ろ姿ですが写真右側です)と今回の蔵見学に同行させてくださったSAKEBOXさかしたの坂下さん。お二人の交わす、専門的なお話を聞くのも楽しかったです。

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製麹室や、酒母育成場なども見せていただく中、自分のまた新たな一面を発見してしまいます。それは、「工場萌え」です。以前から重厚な機械にドキドキすることはあったのだけれど、整然と並んでいるタンクや足場にもドキドキするとは。誤解があるといけませんので、もちろん製麹室や酒母育成場も「お酒は生きものなのだな、おいしいお酒になってくれてありがとうございます」という感謝の気持ちをこめて拝見いたしましたということは声を大にしていいたい。(ブログですので文字ですが)

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こちらは一階から大量のお米を持ち上げるための機械。この重厚感と、機械独特の匂いが良いですね。なんてフォトジェニックな子なんだ。

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蔵見学のあとは、きき酒をさせていただきました。人生初のきき酒です。お酒は大好きですが、正直なところお酒の知識はありませんので、自身の舌で感じたままをメモ。香りがとても好みなもの、酸味がまろやかなもの、やや苦みを感じるもの、ストレートに味わいが好みなもの、たくさんに愉しみました。異論はあるとは思うけれど、わたしは味についての善し悪しってないという考えです。乱暴な言い方かもだけれど、善し悪しというより味わう人の好みかそうでないかということだと思う。


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こちらでも専門的な会話を交わすお二人。お二人のお酒に対する真摯な姿勢を感じながら、わたしは梅酒の美味しさに舌鼓をうっておりました。(きき酒なのに)

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レトロな瓶にもときめいてしまい、厚かましくもいただけませんかとお願いすることに。心優しい田治米社長に感謝。これらの瓶たちは現在わたしのアトリエで第二の人生を過ごしております。第二の瓶生か。それにしてもとても美しいデザインです。

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木彫りの大きな猫さんも素敵でした。地元の彫刻家さんの作品とのことです。小さなサイズのものもあるとのことでした。小さなサイズのものは実際に見ていないのですが、きっと郷土玩具のようでとてもかわいいのでしょうね。ほ、ほしい…。

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今回の蔵見学は、とても丁寧な説明をしていただいたり、おいしいお酒をいただいたり、建物を始め、ステキな佇まいのものがたくさんにありました。穏やかな良い時間を過ごすことが出来ましたし、写真も数多く撮らせていただきました。それらの写真の中で、こちらの写真に心惹かれています。醤油蔵の中の一室なのですが、部屋の前を通り過ぎるとき誰かに呼び止められたような気がしました。

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田治米社長を始め、田治米合名会社さまの皆さまありがとうございました。そして、蔵見学に同行させてくださった坂下さん、ありがとうございます。蔵見学のあと、アトリエでさっそく幸の鳥と、竹泉にごり酒をいただきました。なんという贅沢。おいしいお酒は本当にしあわせです。

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2016-04-05 | Posted in ReportNo Comments »